Uppsala Diary

スウェーデンへの留学を機にブログを開設。帰国後もたまに綴っています。好きなものはチャイコフスキーの弦楽セレナーデと新印象派。

12月4日

*Japanese fika

今日は友達が運営していたJapanese Fikaのお手伝いをしに行ってきました!

fika #とは

お昼過ぎにカフェでコーヒーや紅茶とケーキを食べる文化です。

わたしなりの解釈を加えると、

人と会って話しをして、太陽が出なくて嫌でも下がってしまう気分をあげていくのも目的にある気がします。笑 

 友達がめちゃめちゃ広報戦略がんばっていて、200人くらい来てくださったみたいです。

文化祭みたいにバタバタしつつも、やるしかないからできることをそれぞれする感じ好きです。

わたしはこういうお手伝いが初めてで、反省点も多いのでリベンジしたいなあ。

こういうイベントの運営に限らず、意外と挑戦する機会はあるし

自分でいくらでも生み出せることを痛感する一方で

時間は有限だから、ちゃんと自分の目的を忘れずに取捨選択をすることが大事。

むやみやたらに手を出すことと挑戦は同義ではないなと思います。

(せっかく留学来てるんだし)ってなりがちだけどそこだけは履き違えないようにしよう。もしくは時間の配分を決めたりしてメリハリをつける。

 

*nation

今回のイベントはnationという組織の中で行われたものだったのですが、このシステムについて説明しておこうと思います。

これはスウェーデンだとウプサラ大学やルンド大学にある文化だそうです

(ストックホルム大学にはないみたいです。同じような役割を担う似た組織はあるけど)

まだウプサラと地方を結ぶ交通機関が発達していなかったころ、

入学した人は故郷に頻繁に戻ることはできず、4年間ウプサラで過ごす人が大半だったそうです。

そんな中で同郷の人たちが集まって思い出話をしたり夜までわいわいする場所として発達したのがこのnationという組織・文化らしいです。

その名残でnationの名前にはそれぞれスウェーデンに実在する県(?)の名前がついています。

今はこのnationが週末のカフェ・クラブや平日のランチを提供してくれます(働いている人はもちろん学生です)

nationによって結構特色があるのでもしウプサラ大学に留学する人がいたら、先輩に聞いてみることをおすすめします!

 

*3ヶ月ぶりの再会

そのお手伝いを途中で抜けさせてもらって、ウプサラに来てすぐのころのイベントで出会った友達とひさしぶりにfikaしてきました。

彼女のお母さんが4回結婚した話とか来年イギリスに引っ越す話とか

彼女自身の結婚への意識とかを聞きました。

2人だと会話のキャッチボールがしやすくて好きです。(これは日本にいたときから)

前に会ったときは表面的な情報のやりとりが多かったけど、今回はお互いの考えを伝え合う部分が多かった気がして、少し嬉しかったです。

わたしにアドベントカレンダーを買ってくれようとしてスーパーを2件回ったけど、みんな考えることは一緒なのか売り切れで、残念でした。

でも買ってあげたい!って言ってもらえたことだけでも充分胸がいっぱいです。

些細なことがとっても嬉しかったり心強かったり生きる楽しみになる。

この感情を参考に、日本に帰って海外の人に出会ったら、前とは違ってこう接しよう

と考えれたのもこの留学の収穫のひとつです。

 

自分は相手を理解することはできなくて、想像しかできないという前提に立つことと、その上で相手のためにできることを考えて行動することが思いやるということなのかなぁ。

 

あと彼女に「日本恋しい?」って聞かれたときに

「わたしは1年しかここにいれなくて(しかももうあと6ヶ月しかない)、今後日本に戻って働き始めたらこんな長い期間住めることなんてないから、日本を恋しく思う時間があるなら今を楽しむ!」

って答えてて、わたしこう思うようになってたんだぁって思った。 

12月3日

*ウプサラを案内しました

ストックホルムにいる先輩が訪ねてきてくださって

初めてまともにウプサラを案内しました。

ウプサラ城とウプサラ大聖堂、お昼を食べてそのあとは街を散策してfika。

これまで案内してもらう側しかなってなかったけど

自分が思い入れのある街を、素敵だと言ってもらえるのって

こんなに嬉しいんだなあと思いました。

今日のおかげで新しい、かわいいお店も見つけた。

誰か、マグカップがかわいく見えなくなる魔法を早くかけてくれないと

帰国前に買い漁ってしまいそうです。笑

お店に展示してあるものはコーナーごとに統一感あるから余計にかわいく見える。

衝動買いしないよう気をつけます。

 

意外と人を案内するとなると改めて街を見ることができておすすめです。

スウェーデンに来られる際はぜひご一報ください。

 

*むずかしい

他人に対して何かするときに

自分が正しいと思うことだけを押し付けちゃいけないけど

人それぞれの考え方があって

相手が個人ならその人に沿えばいいのかもしれないけど

不特定多数の場合って頭爆発しそうです。

何がいい政策になりうるのだろう?

(なんかずっと言ってるな)

 

こんな社会がいいなぁ、こうやって循環したらいいなぁと思い描く度に

こんな単純じゃない、それだったらとっくに解決してるって

書いたものをびりびりに破りたくなる。

 

あれ、数年前と変わってないじゃんか。

もっと具体的に対象分けたりしていかないといけないです。

行動して得られるのが結果。

 

*「ひと」として大切なこと

渡辺和子さんのこの本を留学中に何度か読んでいるのですが

かなり自分の生き方に影響受けそうです。

また今日も一部読みました。

 

今日話したこと

今日お会いした人とした話を書き留めておきます

 

* なんかいそがしそうな日本 と 残業しないでなスウェーデン

同年代のtwitterを見たり近況聞いていると、

「なんかみんないそがしそうだな〜」

と思ってしまうわたし(呑気)

日本にいたときに比べたら格段にゆっくり過ごしているからそう感じるのかも。

一方スウェーデンでは、残業していると「就業時間もう終わってるのわかってる?(早く帰りなさい)」となるそうです。残業代が余分にかかっちゃうからね。

本気で何かプロジェクトとかやるのなら

わたしは就業時間気にせずずっとやってしまいそうだけど

時間区切ることって予想以上に大事なのかもしれない。

 

それに、自分に余裕があって初めて人を気遣えたり、何かに気付けたりするんじゃないかと思っているので

日本に帰っても今あいている心の余裕は埋めずに

大切にあけておきたいなあと思いました。

(働き始めたらこんな呑気なことは言ってられないのかな)

 

 

* べき論大好き日本 と なんでもありじゃんスウェーデン

日本では

結婚した夫婦の間に子どもが生まれるべきで

ある程度大人になってから出産するべきで

男女平等になるべきで

いろいろ聞くけど、いや、べきでまとめられるものじゃなくない!?

となったりします。

スウェーデンが生きやすいと聞く理由のひとつにはきっと

ここには"こうなるべき"というステレオタイプがなくて

ただ個人の生き方を尊重するものだけがあるからだと感じました。

個人の生き方を尊重するあまり、子育てが放棄されたりすることもあるんだけど。

慣習に従うだけじゃなくて、自分で生き方を考えて生きたいなあと思いました。

 

*日本は日本らしく

スウェーデンになろうたってそうはいかないしならなくていいんだけど

少なくとも日本が大事にしたい価値観はしっかり確立させたいなあ。

今はどこに向かってるのかあんまりわからない。

スウェーデンだったら「平等」「持続可能」あとは「個人の尊重」あたりが透けて見える。